今節の京都戦で新加入のトゥーリオ・デ・メロがJリーグデビューを果たす可能性がある。
ウェリントン(神戸)に代わっての得点源として期待されての加入だったが、なかなかコンディションが整わず、全体練習に合流したのは2月初旬の宮崎キャンプが終わってからだった。それでも急ピッチでコンディション上げて前節の岐阜戦ではベンチ入り。残念ながら出番はなかったが、その岐阜戦の準備期間と比べても、現在の体は明らかに軽く様子で、京都戦での先発も十分にあり得る状況となっている。
そのトゥーリオと言えば、フランスのルマン在籍時に松井大輔(横浜FC)とチームメートだったことで知られるが、その話を振ると表情が緩む。
「ダイスケはフランスでの親友の一人だったよ。一緒にプレーしていてとても波長が合う選手だった。それはディナーをともにするなどピッチ外でも育んだ友情のおかげでもあった」と語り、その松井が横浜FCに加入したときにはメールでやりとりもしたと言う。そして、「対戦相手として? もちろん、彼を負かすさ!」と、第8節のアウェイ横浜FC戦に早くも闘志を燃やしている。
過去のシーズン最多得点が15点だと言うトゥーリオには、記録更新をぜひとも今シーズンで果たしてもらいたいところだが、本人は「目標とするゴール数は自分の心の中に秘めておく。もちろん、できるだけ多くの得点を取とってチームの優勝とJ1昇格に貢献したいよ」と語る。
多くのゴールを奪うためには、松井のように“波長があう選手”の存在が必要だが、「まだアビスパに加わったばかりだから、それはこれからだよ」。良き相棒となるのは、同じブラジル人のドゥドゥか、それともほかの日本人選手なのか。そのあたりも注目しながらトゥーリオの今季を追うのも楽しいだろう。
写真:島田徹
(福岡担当 島田徹)
2018/03/01 18:39