山口は21日、カルロス・マジョール監督を解任したことを発表した。
6月6日から練習に合流し、成績不振に苦しむチームの指揮を執ったマジョール監督。就任後の第18節・岡山戦から最終節・愛媛戦までの戦績は9勝15敗1分。終盤はシステムを基本的に[3-5-2]で固定し、CBを務めていたDF宮城雅史をボランチに、攻撃的なMF小野瀬康介を右ウイングバックに起用するなどして選手の新たな特長を引き出した。
マジョール監督は「(上野展裕)前監督の下で取り組んでいたプレースタイルに、私の思うサッカーのアイディアや考えを加えていこうと考えていた。チームに変化をもたらすには時間が必要で、選手やスタッフとの共通理解を持つまでにも少し時間がかかってしまった」と振り返る。
一時は“自力での残留”が危機的な状況にも陥った山口だが、今季の順位は20位で終わった。「もう少し上の順位に到達していれば状況は違ったのかもしれない。サッカーの世界では結果が求められることは分かっているが、チームとして良くなってきたところで(山口を)離れなければならないことは残念に思う」。
また山口は同日、マジョール監督の解任のほか、山根巌コーチ、平井直人GKコーチ、ファクンド・ペラルタフィジカルコーチの退任を発表し、翌22日にはDFパク・チャニョン、MFマルセロ・ビダル、FWレオナルド・ラモス、DFアベル・ルシアッティの契約満了を発表した。今季のメンバーで過ごす時間も残りわずか。
「われわれにとって困難なシーズンだったが、厳しい目標に向かって共に戦うことができた。J2残留争いのプレッシャーから解放されたいま、残る2日間をみんなで楽しもうと思っている」
写真:松原純
(山口担当 松原純)
2017/11/22 18:08