リーグ戦残り3試合、そして来季のACL出場権獲得に向けて、“柏の背番号12”がアクションを起こした。
雲一つ見当たらないまさに“レイソル日和”だった18日、約50名のサポーターが日立台に集結。“柏熱地帯”と呼ばれるホームゴール裏の1階席と2階席の間にある壁とバックスタンドの入場ゲートをクラブカラーの黄色で塗り上げた。
今回の取り組みが実現した最大の要因は、柏のホームスタジアムである日立柏サッカー場が、市や行政のものではなく自前のスタジアムだからこそ。サポーターの代表者の方も「このスタジアムは誰かのものではなくて、レイソルを愛するすべての人のもの」と笑顔を浮かべながら黄色く染まったスタジアムを見渡した。
このサポーターの熱い行動は下平隆宏監督や選手たちにもしっかり届いている。当日の朝にその行動を知ったという指揮官が「サポーターのみなさんはいろいろなことを考えてくれていて、その都度に本気度が伝わってくる。それは僕ら現場の人間としてはありがたいことだし、何とかその期待に応えたい」と語れば、「レイソルのサポーターはもともと熱いし、その中でもっとチームを良くしようとか、自分たちの雰囲気を盛り上げてくれようとしてくれていることには感謝しないといけない。そこはジュビロ戦でちゃんと恩返しをしたい」(中谷進之介)、「サポーターも勝ちたい気持ちを選手と同じく持ってくれている。選手はその気持ちをピッチで表現できると思うので、後押しやその気持ちを心に刻みながら代表して戦えれば良い」(輪湖直樹)、「ACLに出られる、出られないでは大きな違いがあるし、チームも成長できるチャンス。それを勝ち取れるところに自分たちもいるので、それを逃すわけにはいかない。サポーターも壁を塗ってくれたし、サポーターのサポートや熱い思いに結果で応えないといけない」(大谷秀和)と選手たちは勝利での恩返しを誓った。
次節の磐田戦は、勝てば来季のACL出場に向けて望みがつながる一方で、負ければ可能性がほぼついえる大一番。柏はクラブに関わるすべての人の力を集結させ、勝ち点3をつかみにいく。
写真:須賀大輔
(柏担当 須賀大輔)
2017/11/16 20:38