18日に行われる次節、明治安田J1第32節・清水戦に勝利すれば2001年以来となるJ1残留を果たすことになる札幌。いわゆる王手をかけた状態までたどり着いたものの、キャプテンの宮澤裕樹はいつも通りのメンタリティーで戦うことを強調した。「『王手』と周囲は言うけれど、まだJ1残留を決めていないという事実に変わりはない。王手がかかったからといって、清水戦に対して特別な意識を抱くことはない」とした上で、「とにかく勝ちたいという気持ちが強い。それは残留したいからという理由よりも、単純に、やるからには勝ちたいというシンプルなもの。当たり前だけれど、勝つために毎日、練習をしているわけですから」とアスリートとしてのシンプルな胸中を明かした。
もちろん、残留への気持ちはひたすらに強い。2008年、2012年と過去2度のJ2降格を経験しているとあって、「自分たちも悔しかったけど、サポーターの皆さんの悔しい表情がものすごく頭に残っている。ああいう表情をさせたくないし、そのためにも絶対に今季は残留を果たしたい」と、サポーターへの思いも口にしている。
地元・北海道出身でプロ入り後は一貫して札幌でプレーしており、クラブや地元への愛情が極めて強い背番号10。「残留を果たすことができれば、その先にさらなる目標を抱ける」と、自身初のJ1残留を果たし、次なる大志を抱くつもりだ。
(札幌担当 斉藤宏則)
2017/11/03 19:27