金沢は今節、アウェーで山口との下位直接対決を迎える。18位・金沢と21位・山口の勝ち点差は『8』。この試合に勝てば、金沢のJ2残留が確定する。
現在、金沢は3戦負けなし。ここ2試合は引き分けているものの、いわゆる“相手の時間帯でも大崩れせずに”守り抜く粘りを見せた。以前よりもチームの集中力は研ぎ澄まされ、ほどよい緊張感に包まれている。
「自分たちは勝てば残留を決められる。残り4試合しかないので、1試合1試合を勝つつもりでいきたい。去年も残留争いを経験した選手が、何人もいる。そういった経験が、今年(移籍して)来た選手にも良いように働いている。自分たちはしっかり勝っていきたい」(杉浦恭平)。
昨季から金沢は、対山口戦3戦3勝。そのすべてが1点差で“勝ちゲーム”という内容ではなく、今節も同様簡単な試合にはならないだろうが、山口は今季66失点を喫しているだけに、つけ入るスキもありそうだ。
柳下正明監督は「狙いどころはもう分かっている。あとは実際のゲームで選手ができるかどうか。これからまた(選手に)伝えていく」と、きっちり落とし込む様子。下位直接対決に向け、指揮官は「そんなに硬くならなくていいんじゃない? 向こうは『これを落としたら』という気持ちがあるだろうから、そこをうまく突けたら」と話した。
(金沢担当 野中拓也)
2017/10/26 07:00