27日に現役引退を表明した岐阜のGK高木義成、彼を見てプロ生活を過ごしてきた男が東京Vにいる。
GK柴崎貴広。高木が38歳、柴崎は35歳。高卒で01年に東京Vに加入した柴崎にとっては、3歳上の先輩だった。その柴崎にとって、(表立ってはハッキリ言わないが)とても大きな存在だったそうだ。
「引退を決めたことは、先週に聞いていました」
最初に引退についての話は「もう、そんなときが来たか」という感情で聞いていたという。
「プロに入って、一番最初の先輩。すごく近い存在で、私生活から何から、いろいろと見てきた人」
そんな高木に似たのか、柴崎もありとあらゆる業界人の知り合いがいることで知られる。「あの人ほど社交性は高くない」と言うが、先輩になぞらえた部分もあるだろう。
「あの年までやれていることが、選手としての(価値の)証明だと思う。ピッチ外でのいろいろな活動もやってきた人。自分もそれに近づけるように、何かができればいい」
思慮深げに、そう話した柴崎。今季、岐阜戦は10月21日、長良川でのアウェイゲームを残している。
「これまで1回もないので、対戦してみたいのが本音です」
果たして、関係深き二人の直接対決は実現するか。
(東京V担当 田中直希)
2017/09/28 19:39