前節、アウェイで福岡に勝利した長崎はこの試合でファンマが警告を受け、今季2度目の累積警告による出場停止が決定。今節・東京V戦と次節・京都戦に出場停止となってしまった。そこで移籍後初出場、初先発の可能性が出てきたのが先日、新潟から期限付き移籍で加入した平松宗だ。高木琢也監督もファンマの出場停止を受け、「良いタイミングで起用できる」と平松の起用について前向きに語っている。
平松は「新加入の選手が良い動きをすればチームの流れはもっとうまくいくと思うし、勝てる回数が増えてくると思う。そこはチームが勝てるように自分の全力を出していきたい」と初出場に向けて闘志を燃やしている。昇格を目指すチームへのシーズン途中での加入。当然、数字という部分でも期待が懸かる。「FWとして競争に勝つために結果をしっかり出していきたい。7、8点は取れればいい」と平松は長崎での目標を設定している。高木監督からアドバイスを受ける場面も多く、「やるべきことが明確になって目的が見えているのでやりやすい。戦術理解も7、8割くらいは掴めている」と長崎のスタイルへの順応は問題ない様子だ。
高木監督は平松について「相手のラインを下げるような動きが彼は得意だし、体を最後、張れるところもある。そのへんはちょっとファンマとは違う。体を張ることや裏への抜け出しは惜しみなくやってくれる。うちのアタッカー陣にはいないタイプの選手」と評価する。ファンマ欠場の穴を平松が補って余りあるだけの活躍を見せられるか。混戦から抜け出すためにも新戦力の風に期待したいところだ。
(長崎担当 杉山文宣)
2017/08/18 20:15