一人目は田代真一(写真中央)だ。田代は町田について「自分のキャリアの中でもすごく感謝しているクラブの一つ」と話す。下部組織からトップ昇格した横浜FMでは4年間でリーグ戦の出場が5試合にとどまり、11年に当時JFLの町田に期限付き移籍。J2昇格と降格の悲喜を味わったが2年間で66試合に出場した。「プロのスタートは横浜FMですけど、町田は良い意味でスタートを切らせてもらったチーム。その2年がなかったらいま、サッカーをできていたかどうかも分からない。感謝しているし、思い入れもあります」と対戦を楽しみにしていた。
そして、もう一人が高杉亮太(写真右)だ。こちらは明治大を卒業後、テストを経て入団したのが当時関東2部に所属していた町田だった。当時を振り返り、「当時は、いろいろなチームに練習参加させてもらうから抜けることもありますっていう感じで活動させてもらっていた。それでも、チームの人たちが『上を目指してがんばれよ』と後押ししてくれていたし、すごく応援してくれていた。感謝しています」と話した。
翌年にはJ2の愛媛へステップアップし、以降はJ2で250試合以上の出場を積み重ねるほど長きに渡ってプレーしている。「一緒にプレーしていた人たちが強化部だったり、スタッフで会社にいる。そういう人たちの前で、まだ続けている、頑張っている姿を見せられればいい」と自分の原点でもあるクラブとの対戦を前に思いを語った。
町田を原点に持つCBの2人、成長した姿をピッチで見せたいところだ。
写真:杉山文宣
(長崎担当 杉山文宣)
2017/06/16 20:01