27日の練習中に飛び交った感嘆の声の主は、未来の鹿島を担う、若き才能たちだった。「特別に近くで見てもいい」というコーチの許可をもらったジュニアユースの選手たちは、ピッチスレスレの特等席から、激しい降雨にもおかまいなく、プロ選手たちの一挙手一投足を食い入るように見つめていた。
なかでも人気だったのはGK陣の個別練習だ。ハイボールをキャッチするGKの選手へ拍手が送られると、さすがのプロ選手も「うれしかったですね」(佐藤昭大)と、ニヤリ。「ああいうふうに触れ合う機会があるのもこのチームならでは。自分が小さい頃にはそういう環境もなかった」と、笑顔で振り返った。
練習後には、戦利品を高く掲げながら「プロ選手からサインもらった!!」と憧れの選手との交流に大満足の鹿島ジュニアたち。
彼らにとっては、夢のような一日となったに違いない。
(鹿島担当 倉橋捺稀)
2013/03/27 21:00