J2第17節・水戸戦の57分、起点となった竹内彬(写真中央)が、右サイドの崩しに参加しながら前線高くまで攻め上がった。
3バックの中央を務める竹内が流れの中でこの位置に顔を出すのは珍しい。「パスを出したあとに『こう来るのでは』と思いながら走っていたらそのとおりに来た」と、場面を振り返った。
クロスについては「普段からクロスを上げてきた選手ではないので語ることはできない」と言いながら、「あの瞬間は(中に)伊佐が一人しかいなくて、ルックアップした瞬間に、伊佐がDFとGKの間に流れるか止まるかという駆け引きの末に敢えて止まるという動きをしてくれたので、そこにパスを送った。マイナス気味のボールをボールサイドのDFに読まれればカットされてカウンターになるので、少し速いボールが必要かなと思った」と克明に再現。落ち着いて中の状況を見た上での判断だったことを明かした。
「クロスは本当に難しい」とかみしめつつ「またそういうプレーを出していきたい」と話す。相手のマークを混乱させる竹内の攻め上がりが、今後も見られるかもしれない。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2017/06/10 13:40