「特別な思いがある」新潟戦。ラファエル・シルバは全力を尽くす
「それは喜び」。浦和のラファエル・シルバはそう断言した。
14日に行われる新潟戦は、シルバにとってプロキャリアで初めての古巣対決。かつて愛した新潟の地でのプレーは彼にとって「普段のJリーグとはちょっと違って特別な思いがある」試合だ。
6勝1分3敗で2位の浦和に対し、新潟は1勝2分7敗で降格圏の17位。現在の新潟の状況はシルバにとっても「(ブラジル時代から知っている)チアゴや(小泉)慶とはよく連絡を取っているし、慶とは1週間前に電話で話したけど、サッカーの話はしたくない」と気遣うほどのことだが、試合となれば話は別だ。
新潟相手にゴールをしたらどんな気持ちになると思うか。そう問われたシルバは即答で冒頭の答えを発した。そして「相手をリスペクトした上で本気で試合をさせてもらうので、非常にうれしく思うだろう。古巣を相手に得点できたら特別な気持ちになると思うし、逆にそれは彼らへの恩返しになる」。
古巣が苦しんでいるからと言って手を抜くつもりなど毛頭ない。全力で戦うことこそが、新潟へのリスペクト。そして「忘れてはいけないのは、僕らも連敗を脱出するためにすべてを懸けるということ。その気持ちが一番先に来る」。
チームのリーグ戦の連敗を『2』で止めるため、自身3試合ぶりのゴールを決めるため、新潟に関わる人への感謝の気持ちを示し、浦和に関わる人に期待に応えるため、シルバは新潟で全力を尽くす。
(浦和担当 菊地正典)
2017/05/13 15:06