10日、大分の坂井大将がU-20W杯へと出発した。キャンプ地からそのまま韓国入りするため、最長で1カ月ほどチームを離れることになる。
各年代別代表で多くの世界大会に参加し、ブラジルW杯にトレーニングパートナーとして帯同した経験も持つ坂井は、小さな熱帯魚のようにすばしこくボールに触りながらリズムを作るスタイルを武器とする。つねづね「日本人が世界で戦うには組織力が大事」と言いながら、球際でフィジカルの差も痛感し続けてきた。
負傷によるリハビリ期間やオフを利用して体づくりに取り組み、今季はひと回り大きくなった姿を見せている。U-20W杯はその変化を実際にピッチで体感する機会でもある。
「アジアではできない感覚を体験できる。南米の選手は体の使い方もうまい。そういう相手にどれだけ自分が通用するかが楽しみだし、相手の利点を学んできたい」
2年半、主将として率いたチームで「良い結果を残したい」と笑顔を見せた。大分の生え抜きが、東京五輪に続く道をひた走る。
写真:ひぐらしひなつ
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2017/05/12 19:54