今季加入の新戦力ながら開幕からJ2第5節の山形戦までウェリントンの相棒として2トップの一角を担っていた福岡の松田力。しかし、その山形戦で左足首を痛めて戦線離脱。その間に同じく新加入のウィリアン・ポッピがウェリントンの新相棒として着々と評価を高めていった。前節の松本戦で途中出場ながら7試合ぶりにピッチに立った松田に、どんな『定位置奪還計画』を持っているのかぶつけてみた。すると……。
「練習からしっかり結果を出すしかない。出場のチャンスをもらったら、前線から相手ボールを追い回し、背後に飛び出し、スペースを作るオトリの動きも懸命にやる。それが僕のストロングポイントですから」と淡々と計画を明かした。
そんなふうに黒子役をいとわない松田にも欲がないわけではない。「得点はチームみんなで奪ったもの」と言う井原正巳監督は松田の仕事ぶりを評価しているが、FWなら自らゴールを奪いたいと思うのは当然の欲求だ。
「ウェリ(ントン)は頼りになる存在。けれども結果を残すたびに彼への警戒は強まる。そうなると僕が自由になるわけで……」
みなまで言うな。黒子が主役になるチャンスは必ず訪れる。そのチャンスを今季初ゴールという結果につなげるのが、今節の岡山戦であったとしても何ら不思議ではない。
(福岡担当 島田徹)
2017/05/11 17:36