前節、浦和との“さいたまダービー”で決勝点を挙げた茨田陽生のもとには、多くの反響があったという。初のダービーで叩き込んだスーパーゴールはDAZNの週間ベストゴール1位に選出。浦和GK西川周作がシュートを称賛していたと聞くと、「うれしいですね。代表の選手からそんなこと言われないので」と照れ笑いを浮かべた。
まさに本当の意味で大宮の一員となった茨田にとって、今節・札幌戦は継続が問われる一戦。浦和戦はダービーという特殊な状況下でチーム全体がテンション高くプレーしていたが、その意識をどれだけ持続できるか。茨田は中心選手としての自覚を持って、次のように今節を位置付けた。
「状況は変わっていないので、やることはただ一つ。勝ちに対してどこまでどん欲にできるかというところだと思います。ダービーだろうが、札幌戦だろうが、どことの試合だろうが、そのテンションでやっていかないと最下位を抜け出すことはできない。次も同じようなテンションでやることが大事かなと思いますね」
激しく守り、球際で少しでも優位に立ち、サッカーの本質的な部分で上回りながら、堅実にもう一度積み上げていく。それがここから挽回し、さらに上を目指していくための理想的な流れになる。
「焦って急にポゼッションできるチームになるのは難しいことではありますし、一歩ずつ、試合を重ねながらやっていければなと思います。しっかり大宮らしさを出して、その中で一歩ずつやっていけば本当に力になってくると思いますし、その積み重ねが新しい大宮になっていくと思っています」
その中心となり、大宮の新たな形を作り出していくつもりだ。
(大宮担当 片村光博)
2017/05/04 20:35