2日、U-20W杯日本代表メンバーが発表され、新潟からは原輝綺が選出された。報道陣を前に「正直、ホッとしました」とその心境を語った。
高卒ルーキーとしてクラブ初の開幕先発を飾り、リーグ9試合連続先発出場中。第7節・甲府戦(2◯0)ではセットプレーから先制点を挙げ、チームの今季初勝利に貢献した。開幕戦からボランチとして、ボール奪取力と危機察知力を発揮すると、第6節から起用された左SBでは豊富な運動量を生かして積極的に攻撃にも参加。試合を追うごとにプレーの幅を広げ、左足からのクロス、シュートなどの精度も高めている。「新潟でも代表でも、常にチャレンジすることがテーマ。代表でも縮こまることなく自分のプレーでチャレンジできれば」と意気込む。
市立船橋高校3年生だった昨年8月、高校総体で優勝を収めた直後のSBS杯で初めて年代別代表に選出。そこからコンスタントに招集され、10月にバーレーンで行われたAFC・U-19選手権の初戦・イエメン戦ではゴールも決めるなど、優勝に貢献した。
今年3月末のドイツ遠征ではU-20ドイツ代表ほか欧州4チームと対戦し「ボールを奪うところは通用した」と手ごたえをつかんだ一方、「五分の球際は、体を大きくしないと通用しない」と実感。筋トレで体重を1kg増やすなどフィジカル強化も意識してきた。
新潟は現在リーグ17位と苦しい状況。チームを離れることに複雑な気持ちはあるが「選ばれたからには責任を持ってやりたい。良い報告ができれば、チームにもつながるものがあると思う」と原。「しっかり成長して、何かつかんできたと思ってもらえたら」と、新たなチャレンジの舞台での飛躍を誓っていた。
(新潟担当 野本桂子)
2017/05/03 09:57