1-1の引き分けに終わった前節・京都戦。振り返ると、序盤から苦しい展開を余儀なくされた試合だった。
スコアレスのまま迎えた52分には、一瞬のスキを突かれて闘莉王に先制ゴールを許す。完全に流れを手放しかねない状況の中で同点ゴールが飛び出したのは、その9分後。「常にああいう形は狙っていた。誰かシュートを打って、こぼれてくればいいなと思っていた」と振り返る飯田真輝がその言葉どおり、こぼれ球を逃さずに右足で流し込んだ。奇しくも両チームともに背番号4が得点を挙げた試合となった。
飯田は昨季J2リーグ戦で7得点を挙げており、得点感覚は鋭い。今季も第3節・岐阜戦での決勝点に、京都戦での同点弾と、価値ある得点を叩き出している。自動昇格圏浮上のためにはワンチャンスを得点につなげることが重要だけに、アタッカー陣だけでなく背番号4の得点力にも期待せずにはいられない。
もちろん本職の守備面での活躍にも注目が集まる。今節対戦する讃岐には、松本でプレーした木島良輔と徹也が所属しているが、この両者とともに戦った経験を持つのは飯田ひとりとなった。かつての同僚を封じ、3試合ぶりの無失点試合と勝利を成し遂げたい。
(松本担当 多岐太宿)
2017/04/26 15:44