今節の相手・神戸には橋本和、渡部博文、田中順也の“元柏トリオ”が在籍している。ネルシーニョ監督が柏を指揮した時代に薫陶を受けた選手たちであり、橋本が昨季途中から、渡部と田中順が今季から神戸に加入。再び、恩師のもとでタッグを組むことになった。
実はこの3人と下平隆宏監督には大きな共通点がある。それは下平監督がスカウトを務めていたときに“発掘”し、柏に連れてきた選手たちであるということだ。そんな彼らとの対戦について指揮官は「3人とも僕がスカウトした選手だけど、発掘した側としては選手として成功して、ネルシーニョに評価されて呼んでもらって試合に出ていることに関しては純粋にうれしい」と感慨深げに話す。
しかし、勝負となれば話は別。「次の試合だけはやらせないようにしようと思っている」と顔を引き締めた。
現在、公式戦2試合連続無得点中のチームにとって、リーグ最少失点の堅守を誇る神戸は難敵であることは間違いないが、反対に、敵地で首位から勝ち点3を奪えば勢いに乗れるはず。何かと因縁深い“ネルシーニョ神戸”を叩き、上位浮上を狙う。
(柏担当 須賀大輔)
2017/04/16 15:23