リーグ前節・柏戦で先制のキッカケとなったクロスを上げた村田和哉は絶好調だ。負けはしたものの、第5節の静岡ダービーでも、途中出場してから10本ものCKを獲得するなど、流れを変えるジョーカーとしての役割を十分に果たしている。
その村田は、ルヴァンカップ第2節・札幌戦に先発する可能性が高まった。チームは一頃よりけが人は減ったものの、まだ実戦には時間がかかる選手が多い。そのため先発せざるを得ない状況ということもあるが、「先発でもいけるというところを見せる良いチャンス」と捉える。
札幌には、村田の憧れの選手である小野伸二がいる。約半年違いで清水の同僚とはならなかったが、13年9月にアイスタで行われた、小野を擁するウエスタン・シドニーとの練習試合でゴールを決めた。その試合で挨拶をかわすと、続く昨季アウェイ戦で、アップ中に小野に手を挙げて挨拶をされたそう。「一度握手しただけなのに、覚えてくれていた。仏のような良い人オーラが出ていた」と鳥肌が立ったようだ。
「ボールを持ったら選択肢が5つくらいあるような感じ」(村田)という小野との対戦を村田は楽しみにしているが、もちろんそれだけではない。札幌には昨季のJ2で2連敗。特にアウェイでの対戦は、劇的な形で敗れた。「しっかり借りを返したい」(村田)。先発バージョンの村田はリベンジに燃える。
写真:田中芳樹
(清水担当 田中芳樹)
2017/04/10 19:26