昨季のホーム・神戸戦(2△2)。古巣戦となった奥井諒は先制点を挙げると喜びを爆発させ、追い付かれて引き分けたときには誰よりも激しく悔しがった。8日に行なわれる今節・神戸戦も強い思いを持って臨むことは間違いないが、現在のチーム状況は昨季と異なっていることも事実だ。
「いまはチーム状況的に勝ち点3が欲しいですし、個人的にも神戸には勝ちたい。ただ、いまのチーム状況を考えたら最低でも勝ち点1を取りたい試合だと思います」
前節・鹿島戦(0●1)からはチーム戦術的にもSBの攻め上がりは自重気味になっている。昨季の得点を生んだような攻撃参加は難しいかもしれないが、それでも持ち味である攻撃力を生かすために模索する。
「自分の前のサイドハーフに前向きで入ったときだったり、自分のサイドのボランチが前を向いて、自分に来そうなタイミングで行くとか、メリハリを付ける。行くところと行かないところのメリハリをもうちょっと付けたいと思います」
今回の神戸戦を「すごく堅い試合になるんじゃないか」と見る奥井。DFとして大宮の“堅さ”に貢献しつつ、タイミングを見た攻撃参加によって神戸の“堅さ”を打ち破るカギは、背番号19が握っている。
(大宮担当 片村光博)
2017/04/07 07:10