前節、京都に勝利し、今季初の連勝を達成した長崎。この連勝は、ボランチに養父雄仁が先発しはじめてからのもの。チーム内に出場停止の選手が出たこともあって先発の機会をつかんだ養父だが、そのチャンスでしっかりと自分の役割を果たしている点は“さすがベテラン”だ。しかし、養父自身は「良くても悪くてもブレず、一定を保っていこうというのが今年のテーマ。試合に出ているから、出ていないからとかは気にせずにやっているつもり」とベテランらしく淡々と話す。
今季の長崎はボールを動かすことに取り組んでいることもあり、ボールポゼッションに長けた養父の持ち味と合致する点は多い。「ボールを触るっていうのは、自分が一番勝負しないといけないポイント」と自信を見せる養父。派手さこそないものの、中盤の底で重要な役割を果たしている。
淡々と話す中でも「(積極的にボールを受けないと)自分が出ている意味がない。そのために出ている。昇格というか1位、2位を目指すなら絶対に連勝は必要」と、自身の選手としての矜持と今季の目標に懸ける思いに触れた際には言葉に力がこもった。ホームでの3連勝達成のために、養父が今節も存在感を発揮する。
(長崎担当 杉山文宣)
2017/03/31 18:32