山形のDF山田拓巳が今季のホームゲームで『山田夢シート』を設置。障がいのある子どもとその家族が対象で、毎試合約15名を招待する。
昨季は『ナベヤマ夢シート』として、市立船橋高の先輩でもあるDF渡辺広大と共同で行っていたが、渡辺は今季、山口へ移籍。それでも、「何年か前から『やりたいなあ』と思っていたのが昨季やっと実現できて、1年で終わらせてしまうのはもったいないし、継続してやることに意味があると思うので」と今季は単独での継続を決意した。
試合後には『夢シート』利用者とのふれあい活動も続けてきた。そうした昨季1シーズンの経験で得たものもあったようだ。
「昨季はなかなか勝ち試合を見せられずに、こっちが申しわけないという気持ちになったけど、でもそんなの関係なく、選手と触れ合えたこととか、試合を観戦できたことを純粋に楽しんでくれたり、よろこんでくれていた。そういう人たちのためにも、もっと頑張らないといけないと思っていたので、これは絶対に無駄なことではないなと思った」
プロ10年目の今季はここまで先発がなく、途中出場が3試合。その献身的なプレーはいずれ先発で必要とされるはずだが、そうした個人的なこととは別に、山田は「出場時間が限られていたとしても、出れなかったとしても、とにかく勝ち試合を見せられるように努力していきたい」と思いを語った。
(山形担当 佐藤円)
2017/03/24 10:00