前節・大分戦、開始50秒でシュートを放ったのは、徳島県出身のルーキーMF小西雄大。プロ初出場とは思えない躍動感を見せた。
徳島県出身の小西だが、ジュニアユースからG大阪の下部組織に所属。昨季は2種登録され、G大阪U-23としてJ3で2試合に出場。今季から徳島でプロ生活をスタートさせ、前節・大分戦が徳島での公式戦デビューとなった。
周囲を驚かせたのが、堂々としたプレーだ。物怖じする様子はなく、こぼれ球に反応して開始50秒にファーストシュート。その後もアグレッシブなプレーを続け、結果として公式記録には両チームの中で最多のシュート数5本が記された。
「緊張はするけど、あまり気にしないというか。それよりも試合をするときって、楽しみのほうが多いんです」と話し、「大分戦は初出場ということもあって爪跡を残そうという気持ちがあったし、モチベーションが高かったこともプレーにつながったのかもしれない」と振り返る。開始直後のシュートについては「あの1本で結構ラクになった」と言い、その理由も「点を取りたかったので、思い切りの良いプレーをしたかった」と実に積極的なものだった。
試合映像を見返しながら、「出場しているときは結構できていると思っていたけど、あとで見てみると、できていないことのほうが多かった」と感じたそう。しかし、「良い経験ができた」と話す表情は、先週までと比べ物にならないほど自信に満ちあふれていた。
(徳島担当 柏原敏)
2017/03/22 18:56