横浜FCから山口に移籍した小野瀬康介が、カズ(三浦知良)のJリーグ最年長ゴールを刺激に初勝利を目指して練習に取り組んでいる。
小野瀬は横浜FCジュニアユース・ユースからトップチームに昇格し、昨季まで横浜FC一筋でプロ生活を送ってきた。「初めてカズさんに会ったのは15歳の時。『お前が18歳になるまで現役でやってるから』と声を掛けてもらったのを覚えている。カズさんにはいつも声を掛けてもらい、本当に良くしてもらった」と振り返る。
横浜FCではカズファミリーの一員として行動をともにした小野瀬。今回の移籍をカズに報告したところ「いなくなるのは寂しいけど、お前の選んだ道だから頑張って来い」と送り出されたという。
カズのゴールは試合後すぐに知った。「横浜FCの試合結果は気になるので、すぐにタブレット(DAZN)で見た。相変わらず必要とされる場所にいて、落ち着いてシュートを決めて……。さすがとしか言えない。練習の時でもいつもそういう場所にいた」と敬服する。
小野瀬は開幕から全試合に出場するが、チームは勝てずに20位に沈んでいる。「自分の特長も出したいけど、チームが目指す形も優先しなければとも思うので、少し迷いながらやっている」と吐露するが、「山口には素晴らしいサポーターがいる。勝ちにこだわってがむしゃらにやりたい」と意気込む。
次節はホームに東京Vを迎える。小野瀬の迷いを振り切ったシュートに期待したい。
文・写真:田辺久豊(エルゴラッソ山口担当)
(山口担当 田辺久豊)
2017/03/17 20:55