湘南は16日、J2第4節・愛媛戦に向けて攻撃の確認や激しい紅白戦などを行った。
中でも注目は、自身初の古巣戦に挑むFW表原玄太だろう。特別な試合と思っていてもおかしくないが、本人は「あまり意識はしていない」と冷静さを保ちながらこの試合に備えている。
表原は開幕から3試合連続で先発出場しており、リズミカルなドリブルで攻撃陣をけん引。守備時のハードワークや体を張ったプレーも特徴的で、今季新加入ながら湘南のサッカーに合っていることも、周囲の期待を膨らませている。
とはいえ、前線の選手として欲しいのは、やはりゴール。惜しい場面を作り出すまではいけているものの、「早く1点を取りたい」と話すように、まだ天を仰ぐ光景しか見せることができていない。そのあと一歩を踏み出すには、味方からの“念”が必要だと、表原は話す。
「ゴール前で僕が落ち着くというのもそうだけど、もっと周りの選手に『入れ!』って祈ってほしい。周りの選手が『これ入れ!』って祈ってくれたら、もっと入るんかなと思う」
表原が歓喜の瞬間を迎えるために、選手だけではなく、サポーター全員も『入れ!』と念じることが、活力となり、移籍後初得点を生むことにつながるはず。アウェイの愛媛戦を戦うサポーターとともに、歓喜の瞬間を味わいたい。
(湘南担当 高澤真輝)
2017/03/16 19:16