27日に京都とのJ1昇格プレーオフ準決勝を控えるC大阪。25日の練習では、守備やビルドアップの確認に時間が割かれ、最後はクロスからのシュート練習で締めた。
“決戦”の時は刻一刻と近づいているが、「(J1昇格プレーオフが)特別な試合であることはもちろんだけど、これまでも、1試合、1試合しっかり準備して、毎試合、目の前の試合に懸けることを続けてきたので、J1昇格プレーオフだからといって試合前に何かを変えることはないし、焦ることもない」と話すのは清原翔平。
サッカー選手としてのキャリアはJFLのSAGAWA SHIGA FCから始まった清原だが、2013年に金沢へ活躍の場を移すと、JFL、J3、J2と一年ごとにステップアップ。そして、C大阪に加入した今季。ついに日本サッカーのトップカテゴリーであるJ1昇格を目指す。一歩、一歩、踏みしめるようにキャリアを重ねてきた清原だからこそ、前述の言葉の重みも増す。
「シーズンが始まる前から、大熊監督は『一戦一戦をトーナメントの気持ちで戦おう』という話を自分たちにしていた。1年間、積み重ねてきた力をプレーオフで出したい」。
地に足のついた“苦労人”が、J1昇格プレーオフという大舞台でもいぶし銀の輝きを放つ。
(C大阪担当 小田尚史)
2016/11/25 21:25