21日、東京Vは今シーズンをもって船山祐二が現役を引退することを発表した。船山は07年に鹿島へ加入すると、その後はC大阪や山形、福岡で活躍。今季はタイのエアフォースから東京Vに加入し、16試合の出場を果たしていた。
船山は17日に「状態は常に悪かった」という両膝の手術を執行。「自分の中ではやりきりたいという気持ちが強くて、その中でごまかしながらやっていた。だけど、最後の1週に関しては本当に階段の上り下りもきつい状況だったので、早めに手術をさせてもらえることもあって両膝をいっぺんに手術した」と現状を説明した。
引退については「自分の中のビジョンというか、怪我と付き合うのが疲れたというのもある。それに、この手術をしたとしても、治らないという話も聞いていた。結局この繰り返しをしていたら先には進めないし、どこかで見極めるタイミングを自分の中で考えていたので、決めました」と語り、「鹿島で始まりヴェルディで終わるのも悪くないかなと。Jリーグが始まった時は2強だったし、そのクラブに行けたことは自分の中で財産になる」と付け加えた。
今後は「(千葉県の)成田出身なので、成田でサッカーに関わるような仕事ができればいい」と語り、仲の良い弟の(船山)貴之選手(千葉)とともに、サッカー界を盛り上げていく計画等も考えているようだ。
新たな道へと踏み出し、歩を進めようとしている船山の第二の人生に注目したい。
(東京V担当 林遼平)
2016/11/25 21:10