3日にJ1残留を懸けた運命の最終節・湘南戦に臨む名古屋。
年間勝点16位の名古屋は、自力残留の可能性が消滅しているが、だからこそ「やることはハッキリしている。勝つしかない」と田中マルクス闘莉王。愛する古巣の危機に舞い戻り、さまざまな刺激をもたらしてきた闘将は「苦しい状況に変わりはないけど、自分が入ってきた6試合前よりは(チームの)状況は良い」と振り返り、「勝つしかない。その中でどれだけ自分たちの力を発揮できるか。サポーターの力をプラスにして、やれることをすべて出し切りたい」と力強く語った。
運命の舞台、パロマ瑞穂スタジアムのチケットは完売。残留を願うサポーターで埋まることが予想される中、率直な思いを問われた闘莉王はこう力を込めた。
「泣いても笑っても最後の試合。名古屋グランパスに関わっているすべての人たちが希望を持てるような最終戦にする。生き残れる可能性を、少しでも自分たちで大きくできるような、引き戻すような感じにしたいなというのが、いまの気持ち」
奇跡の残留物語も最終章。残留か、降格かの決定は他会場の結果次第だが、崖っぷちの状況から驚異的な追い上げを見せてきた名古屋だ。自らの手で残留を手繰り寄せるため、やるべきことをやり、勝つ。悔いだけは残さない。
(名古屋担当 村本裕太)
2016/11/02 20:06