リーグ戦も残り4試合となり、クライマックスが近付いているJ2リーグ。現在16位につける東京Vは、来季のJ2残留を早期に確定すべく今節・山口をホームに迎える。その一戦に向け、ここ2試合先発出場を果たしている楠美圭史が意気込みを語った。
前々節の札幌戦、中後や井上の負傷という状況下で抜擢された楠美は、ひさびさの先発出場の中で苦しみながらも勝利に貢献。前節・愛媛戦も勝利とはならなかったが、中盤で果敢な守備を披露し、勝ち点1獲得に貢献した。しかし、「試合への入り方が良くなくて、自分たちのペースに持っていけなかったのは間違いなくボランチの責任」と語るように、楠美は現状のパフォーマンスに満足していない。
前節もシュートチャンスで慌ててパスを選択してしまうなど、状況判断という面では課題を残している。それでもチャンスをもらえているいまだからこそ、自分のプレーをアピールしようと意気込んでいる。
「守備の形では引き込んでカウンターというのがうまくていっていて、そこはチームとしても手ごたえを感じている。あとは自分のところでもっと奪って攻撃につなげないと。仕事量という意味でも次はしっかり出していきたい」
ちなみにひさびさの先発出場となった札幌戦の前には、ある出来事があったという。
「札幌戦の1週間前に、(平本)一樹さんに『(髪を)バッサリいけ。デコ出したら運気上がるから』と。『みんなオレがそう言って羽ばたいているぞ』と言われて髪を切りました」
おでこを出した成果か、2試合連続先発出場を果たしている楠美。「あとはそいつ次第」とは平本の言葉だが、今後も先発の座をつかんでいくために、今節・山口戦のプレーに期待が懸かる。
(東京V担当 林遼平)
2016/11/02 18:01