浦和レッズの淵田敬三代表取締役社長は1日、クラブの株主構成に関して報道陣の取材に応じた。これは前日の三菱重工の発表を受けてのものである。
横浜FMの親会社である日産自動車が、浦和の筆頭株主であった三菱自動車の株式34%を取得したため、Jリーグクラブライセンス交付規定の「他クラブの経営等への関与の禁止」に抵触するおそれが噴出。
それを避けるため、三菱重工が60.8%、三菱自動車が39.2%を共同出資して新会社、『ダイヤモンドF.C.パートナーズ株式会社(仮称)』を設立。この新会社が三菱自動車の保有する浦和レッズ株を引き継ぎ、浦和の運営を担う。
新会社は50.6%の浦和の株式を保有し、その内訳は三菱重工が30.8%、三菱自動車が19.8%の株を保有することになる。今回の株主構成、出資比率の変更により、三菱自動車の出資比率が引き下げられたため「他クラブの経営等への関与の禁止」に抵触するおそれはなくなった。
淵田代表は11月1日付けの取締役会において株主変更について承認されたこと、またJリーグからも承認されたことを発表。三菱自動車に加えて三菱重工に支援されることから、「浦和レッズの経営が一層盤石な体勢になる」とした上で、「選手や練習環境への整備の投資を含むチーム強化、および自己資本の充実や基幹システムの構築などの経営基盤を強化していきたい」とチームに関してもポジティブな面が大きいとした。その上で「(取締役会で決議された)第三者割当増資も検討していきたいと考えている」と加えた。
(浦和担当 菊地正典)
2016/11/01 20:12