22日の前節・大宮戦に敗れ、来季のJ2降格が決まった湘南。練習試合と1日のオフを挟んで行われた25日の練習後、曺貴裁監督がサポーターへの思いとリーグ戦残り2試合への意気込みを語った。
前節・大宮戦は、湘南が残留するためには勝利が絶対条件だった。しかし、リードを奪われる展開に終始し2-3の敗戦。今季の16位以下が確定し、来季のJ2降格が決まった。それでも最後まで声援を送り続けたサポーターに対して、曺貴裁監督は感謝の言葉を述べる。
「最後、あの試合に勝ってもほかのチームが勝ち点を積み上げれば降格が決まってしまうという状況の中で、本当に『あきらめない』という気持ちにさせてくれたのはサポーターの声援のおかげだったと思う。昇格して、1年残留して、そのあとに降格したときのショックというのは、上がってすぐに落ちるよりも脱力感が大きいなと感じた。それは応援してもらっているサポーターも同じ気持ちだと思う。その中でもああいった声援で送り出してもらったのは、われわれの今後の力としていかなければいけない」
サポーターのために、残された試合は全力で勝利をつかみにいく必要がある。切り替えの難しい状況ではあるが、指揮官は選手たちにこんな言葉をかけている。
「降格してしまった事実は変わらないのだから、未来に向かっていかなければいけない。それはこのクラブに所属しているプロとしてやらなければいけないし、ピッチの中の温度は変えてはいけないよと(言った)。しっかり地に足をつけてやっていきたい」
週末に迎える甲府との一戦は、今季のホーム最終戦となる。チーム一丸となって相手を打ち破り、勝利のダンスをサポーターとともに踊りたい。
(湘南担当 林遼平)
2016/10/25 20:07