10年から14年まで松本でプレーし、「とても特別な思い入れがあるチーム」と戦う古巣戦を楽しみにする愛媛の玉林睦実。
その舞台は松本の本拠地アルウィン。多くの思い出が残るその聖地で、「アルウィンでいつか成長した姿を見せたい」とサポーターにメッセージを残してチームを去った。そして今節はその言葉を残して以来、アルウィンのピッチに立つ機会となる。
「それを有言実行できるように頑張りたい」
自身が成長した姿を見せたい思いは小さなものではないはずだが、いまのチーム内での玉林の立場はやや厳しいものと言わざるを得ない。今季序盤こそ昨季に続いて主力としてピッチにたち続けたが、中盤以降出場機会は目に見えて減少し、ここ10試合で出場は2試合のみ。松本のサポーターに約束した自身の成長した姿を見せられる可能性は高くないのが現状だ。
もちろんその状況は玉林自身も把握していることだが、その考え方は非常にシンプルなもの。
「試合に出られるときもあるし、出られないときもある。一番大事なのはブレずにやっていくこと。どういう状況であろうとやることは変わらない」
常に準備段階から全力を尽くすのが玉林のスタンス。それは大事な古巣戦を前にしてもブレることはない。
写真:松本隆志
(愛媛担当 松本隆志)
2016/10/20 20:05