残り6試合となったJ2リーグの対戦相手のラインナップを見ると、町田がJ2のシーズンの行方を決する“キャスティングボード”を握っているかもしれない。
今節・岐阜戦と次節・讃岐戦はJ2残留争いの渦中にあるチームとの対戦で、第39節はJ1昇格プレーオフ圏・5位の岡山をホームに迎える。そして第40節では、敵地で現在21位の北九州と戦い、ホーム最終戦である第41節は、現在自動昇格圏・2位の松本をホームで迎撃する。
10月18日に36歳となったベテラン・髙原寿康は言う。
「J1昇格やJ2残留を争うチームは、モチベーション高く僕たちに向かってくる。まずは相手のモチベーションに負けないぐらいのテンションで戦わないといけない。ただ、相手がモチベーション高く試合に臨んでくることで自分たちの力が引き出されることもある。純粋にこの勝負の時期に何かが懸かっている相手と対戦できることが楽しみでもある」
リーグ序盤は首位に立つなど、J2復帰初年度で町田はそれなりのインパクトを残してきた。チームはもちろん、“一戦必勝”の姿勢を崩さないが、シーズン終盤に明確な目標を持つ相手から一つでも多くの勝ち星を積み重ねることが、あらためて町田の存在感を強烈に発することにつながる。
特に北九州は前回対戦(第13節・0●1)で敗れている相手だし、松本は2012年のJリーグ新規参入の“同期”でもある。「一度負けている相手にはリベンジしたい」と土岐田洸平。J2リーグ最終盤をかき回す“台風の目”として、町田にも勝ちたい明確な理由が、いくつもある。
(町田担当 郡司聡)
2016/10/19 19:55