神戸のDF高橋峻希が絶好調だ。チームで唯一となる今季リーグ戦全試合フル出場を続ける背番号6。不動の右SBとして、2ndステージ2位躍進の原動力となっている堅い守備の一翼を担い、高いアジリティーを駆使した攻撃参加を見せている。日本代表戦による中断期間を、「試合があるときよりメニューの負荷も高かったし、コンディションを落とすことなくやれた」と充実のコメントで振り返り、心身の状態の良さを伝えている。
対人守備、カバーリング。粘り強い守備から始まる神戸の攻撃だが、最終ラインでの奮闘から右サイドを駆け上がる高橋峻の姿は、躍進する神戸の代名詞の一つだ。右サイドハーフを務め、高橋峻と縦関係となる三原雅俊は「(高橋)峻希は抜け出しのタイミングがすごい」とうなる。味方との連係を生かした背番号6の躍動に期待感はますます高まる。17日のシュート練習、18日の紅白戦でも変わらぬ好調ぶりを見せ付けた。
先日、今月3日に一般女性と入籍したことを発表。仙台戦は最良の伴侶を得た中で迎える最初の試合となるが、「一人じゃないので。そういう責任感は全然違っている」と独身時代との変化に言及。その上で、「変なことはせず、いつもどおりにやれたら」と笑顔で語り、テンションの高まり過ぎを警戒した。
仙台戦へ向けて、中断期間を挟んだがゆえの“緩み”に気を付けたいと話すストイックなハードワーカーは、「フワッと入ればやられる。集中したい」と気を引き締める。その上で、「仙台は前線が強烈。ただ、自分たちには勢いがある。それを出せれば必ず良い方向に行く」と自信を言葉に変えた。勝つしかない一戦を迎える中、高橋峻の闘争心が高まっている。
写真:小野慶太
(神戸担当 小野慶太)
2016/10/19 11:49