G大阪vs浦和のルヴァンカップ決勝の行方を愛媛の中で特に気にしていた選手がいた。
それは今季、浦和から期限付き移籍で愛媛にやってきたDF茂木力也だ。この日はチーム練習が15時からだったということもあって、練習前にタブレット端末で見ようと試みるも、うまく見ることができず断念。そして、練習後にスマホで結果を知り、「PKで浦和が勝った!」とチームメートらに笑みを浮かべながら伝えていた。
しかし、現在は愛媛でプレーしているものの、いまも浦和の選手であることは間違いなく、実のところは「またそこに戻りたいという気持ちのほうが強かった」とその華やかな舞台に自分が立てていないことへ悔しい気持ちもあったという。
茂木は今季、愛媛でここまでJ2リーグ戦で27試合に出場するなどチームの主軸として活躍。武者修行の身として順調に成長しているが、「ここで満足してはいけない」と目線はあくまでもトップカテゴリー。だからこそ、浦和でのチームメートらが活躍する姿を悔しい思いを抱きながらも、それを刺激にして高みを目指すうえでのモチベーションに変える。
このルヴァンカップ決勝の映像もあとでゆっくり見るつもり。「自分もそこにいきたいという気持ちは強い。だから、そこにいる選手がどういうプレーをするかは見ておくべきだと思っているし、自分がそこに行くための良い勉強になると思っている」と静かな闘志を燃やしている。
(愛媛担当 松本隆志)
2016/10/15 20:02