チームの明るい話題としては、先週から菊地俊介がチームに部分合流を果たしていること。けがによる長期離脱から戻ってきた菊地は「焦りは禁物」と語りながらも、残りのシーズンに懸ける思いを語った。
今季は副キャプテンに任命され、菊地は心新たに新シーズンを迎えていた。だが、開幕後の3月に負傷。右ヒザ前十字靭帯損傷の診断を受け、長期離脱を余儀なくされた。それでも長く辛かったリハビリを終え、先週、ピッチの上へ戻ってきた。
「まだ全然慣れていなくて、やっぱり半年のブランクは感じます。ただ、単純にサッカーをみんなとできていることはすごく幸せなことだと思うし、戻ってきて初めてアップなどに混ざったときは感極まる感じがあった。だから、すごくいまは楽しいです」
ピッチを離れていた時間が長かった中で、チームはなかなか波に乗れず、現在は残留に向けて厳しい状況に立たされている。しかし、菊地は現状をしっかりと理解した上で前を向く。
「副キャプテンという立場としても、自分自身もどかしさというのはある。でも、まだ残留の可能性はゼロではない。残り少ないシーズンだけど、本当にチームの力になれるように、少しでもコンディションを上げてやっていきたい」
シーズン終了後にある天皇杯を含めて、「僕の中では元旦まで行くつもりでいる。けがをしてしまったので、このチームで長くシーズンを戦いたいという気持ちはみんなより強い」と語る背番号2。焦る気持ちを抑えながら、菊地は復帰に向けて着々とその歩みを進めている。
(湘南担当 林遼平)
2016/10/07 17:31