2日に行われたJ2第34節・長崎戦(2○1)で先制点を生むキッカケとなった徳島・藤原広太朗(写真右)の力強いシュート。その名も、“筋肉シュート!?”
長崎戦の先制点は大﨑淳矢がこぼれ球に詰めたものだったが、そのこぼれ球は藤原のシュートから生まれた。ロングスローから得た好機。藤原の側にボールがこぼれたが、守備を固められてコースがない。そんな中、力技でこじ開けようとするかのごとく全力でシュートを放った藤原。その選択が結果として功を奏し、チームの先制点を生んだ。
今週の練習初日に行われたシュート練習。長崎戦を彷彿とさせる藤原のパワーシュートがゴールネットを揺らし、チームメートからは「筋肉シュート!」と歌舞伎のような威勢の良い掛け声でイジられた。
その呼称でイジられたのには理由がある。14年、初のJ1を経験した際に藤原はフィジカル強化の必要性を感じた。積極的に筋力トレ―ニングを取り入れたこともあり、プロ1年目から比べると一回りも二回りも体が大きくなった。いまでは筋トレ部顧問。門下生には広瀬陸斗や前川大河を持ち、準門下生も増えつつある。フィジカル強化に励んだ成果は試合で随所に表れており、そのほかのプレーでも自分が不得意な部分を改善しようと常に意識して取り組んでいる。今季は出場機会から遠ざかった期間もあったが、ブレることなく常に良い準備を続けた。逆にその期間は強度の高いトレーニングを入れ、計画的に自らの個を高めてきた。
(徳島担当 柏原敏)
2016/10/05 17:13