C大阪の2列目の競争が激化している。発信源は清原翔平だ。けがからの復帰戦となった前節の長崎戦(2○0)で途中出場して復調をアピールすると、15日に行われた紅白戦でも1本目の途中から先発組に入り、力強いドリブルやクロスへの飛び込みで何度もチャンスに絡んだ。
練習後は、「(負傷離脱中は)まずはけがを治すことに専念して、試合は出る選手に託していた。そういう出られない選手のためにも、出る選手は頑張らないといけない。(J2で3位の)自分たちは追いかける立場なので、まずは自分たちが勝たないことには始まらない。自分たちがしっかり勝って、上位にプレッシャーをかけていきたい」と話した。
もっとも、紅白戦でアピールしたのは清原だけではない。直近の公式戦で4試合連続先発中の酒本憲幸も得点という形でアピール。紅白戦前のシュート練習でも何度もネットを揺らしており、好調ぶりを示した。
「(2列目は)キヨ(清原)も戻ってきたし、シャケ(酒本)のポジション取りもいい。ソウザも先週より良くなっている。全体の距離感も良くなり、厚みも出てきたので、それを得点という結果につなげたい」と大熊清監督は話す。
前節に続き、今節の北九州戦も杉本健勇の欠場が濃厚だが、激しい競争をエネルギーに変えて、C大阪は公式戦5連勝を目指す。
(C大阪担当 小田尚史)
2016/09/15 18:45