先日公開されたロシアW杯アジア最終予選の予備登録メンバーに、清水から川口尚紀が選ばれていた。だが、川口本人は最近までそのことを知らず、練習後取材陣に囲まれ、「昨日、友達からのLINEで知った。五輪の登録メンバーにも入っていなかったのに…」と驚きを隠せない様子だった。
清水では11年にGK山本海人(現・神戸)がブラジルW杯アジア3次予選のメンバーに選ばれて以来代表メンバーを輩出していないこともあり、周囲も色めき立つが、本人は至って冷静だ。
「まずはチームに戻って、ここで試合に出ることが一番。まだそこは全然考えていない」と現在は7月29日の練習中に負った右腓腹筋肉離れのリハビリに励んでいる。リーグ初ゴールを挙げたJ2第25節・千葉戦以来の出場を目指しており、「けがはかなり良くなった。あと1週間この調子でできれば、来週あたりに部分合流できるかもしれないという感触がある」と復帰は間近なよう。
現在右SBは、中盤が本職の六平光成が務め、小林伸二監督に「攻撃のバリエーションが増えた」と絶賛される活躍を見せている。激化するポジション争いに勝ち抜いてから、フル代表へ挑戦することになる。
写真:田中芳樹
(清水担当 田中芳樹)
2016/09/06 17:44