高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第11節の柏U-18vs鹿島ユース戦が4日、日立柏サッカー場で行われた。
強烈な日差しが照り付ける中キックオフを迎えたこの試合、先手を取ったのは柏U-18だった。22分、細かいパスワークで相手DFを翻ろうすると、最後はペナルティーエリア内に抜け出したU-19日本代表FW中村駿太が落ち着いて流し込み、先制に成功。まるでトップチームを見ているかのような華麗なパスワークを披露し、背番号9も「みんなうまいので、パスが来る予測はしていた。あとは俺に気を使ってくれたのかな」と笑顔で話した。
後半の立ち上がりは鹿島ユースにペースを握られる時間帯もあったが、追加点を挙げたのもホームチームだった。66分、右サイドから上がったクロスのこぼれ球を左SBの宮本駿晃が拾い、左足を一閃。「アラバ選手を真似して練習はしていて、あのようなゴールは初めてなのでうれしいけど、あのときはとにかく枠に飛んでくれと思っていた」と宮本。気持ちがこもった無回転のボールがネットに突き刺さり、リードを広げる。
その後、終了間際の89分に1点を返されるが柏U-18が逃げ切り、順位こそ7位のままだが勝ち点を『16』に伸ばすことに成功。上位陣との勝ち点差を詰めた。柏U-18の永井俊太監督は試合について「全体的には苦しくなるのは予想どおりの展開で、できればこのような展開にはしたくなかった。でもその中でも得点が取れたので、予定どおりの試合ではあった」と振り返った。
今週の土曜日(17)には今日と同一のカード(2nd第11節・柏vs鹿島)がトップチームで行われる。柏にとっては2mdステージ優勝へ向けて大事な試合であることは間違いない。ある意味、前哨戦となったこの一戦をユースが制した勢いのまま、トップチームも続きたいところである。
(柏担当 須賀大輔)
2016/09/05 10:09