7日に行われたJ2第27節・東京V戦で、京都の佐藤健太郎がJ通算300試合出場を達成した。順天堂大から07年に山形に加入してプロフットボーラーのキャリアをスタート。それから10年、大きなけがもなく順調に出場試合数を増やしてきた。
けがに強い理由を尋ねると、「いろんな選手を見てきて、『良いな』と思うことは取り入れてきた。防げないけがは仕方ないけど、準備不足で起こるようなけがは絶対にしたくないと思っている」とのこと。
日々の練習では、佐藤は居残り練習をほとんどしない。たいがいの日は、誰よりも早くクラブハウスに引き上げてくる。
「練習場に早く来てストレッチや補強のトレーニングをすることも大事にしているけど、逆にやらないで練習をスパッと終わることも、必ずしも悪いことだとは思わない。毎日サッカーをやるのだから、練習もフレッシュな状態でやりたい。クタクタになるまで頑張って疲れを残すのなら、次の日に『早くサッカーをやりたい』と思えるくらいでやめるのもいいと思う。自分は性格的にもそっちのほうが合っている」
そのマイペースな姿勢の裏にある独自のトレーニング観も、長く試合に出続けられるタフさを保つ秘けつのようだ。
(京都担当 川瀬太補)
2016/08/09 20:06