磐田の太田吉彰は27日、現役引退を発表した兄・圭輔氏にエールを送った。
1981年生まれの圭輔氏は、清水ユースから2000年にトップチームに昇格。甲府、柏、千葉、徳島と渡り歩き、2014年から昨季までJ2の岐阜でプレーしていた。
実兄の引退について問われた吉彰は、まず周囲への感謝を口にした。
「兄貴はいろいろなチームに行かせていただいた。そこでずっと応援してくれたファン・サポーターやスポンサーの方々に本当に感謝している。『ありがとうございました』と僕からもお伝えしたい」
圭輔氏は6クラブを渡り歩き、ファン・サポーターに愛されてきた。「兄貴の人柄だと思うし、努力していたのを認めてもらっていたと思う」と吉彰は言う。そして、すでに新たな人生を米国でスタートさせている兄へ「向こうでも愛される日本人でいてくれれば」とエールを送った。
兄弟で切磋琢磨しながら、プロとしてのキャリアを築いてきた二人。兄の引退には「ちょっと寂しい気持ちはある」という吉彰だが、「太田兄弟のサッカーとしてずっと走ってきたので、そのスタイルは今後も変えずに、できるだけ長く試合に出続けたい」と、プロとして圭輔氏のぶんも成長していく意思を示した。
(磐田担当 青木務)
2016/07/27 15:06