1日、鹿島とUAEのアル・アインが基本合意に達し、カイオの移籍がほぼ決定したことが分かった。カイオはすでに昨日夜UAEに発っており、週明けにも正式契約が結ばれることになると思われる。2日に予定されているJ1・2nd第1節のG大阪戦にはカイオは出場しない。
急転直下の展開だった。1週間前、アル・アインから正式オファーがあったとき、カイオは「行く気はない」と話し、鹿島側もオファーを断っていた。しかし、1stステージ優勝が決まった夜から再びオファーが持ちあがり、鹿島が設定していたバイアウトの金額をアル・アインが用意。クラブとしては「倍の額を提示されても出す気はなかった」(クラブ関係者)という意思を持っていたが、29日、30日と2日間に渡る話し合いの中でカイオの意思を確認。カイオから「移籍させて欲しい」という言葉があったため、アル・アインとのクラブ間交渉に入った。
鹿島愛を強調していたが、稼ぎ頭として家族のみならず一族を支えていたカイオ。クラブとしては中東・カタールに移籍したあと、すぐにJリーグに戻ってきた元チームメイトのダヴィの例を伝えるなど、必死の説得に当たったが、カイオの意思は固かったという。
今季ここまで5得点のカイオ。2ndステージも制覇してチャンピオンシップに向かう心づもりだった鹿島にとって、開幕前に思わぬ戦力ダウンとなった。
(鹿島担当 田中滋)
2016/07/01 14:37