田坂監督は、今節対戦する浦和のペトロヴィッチ監督が広島にいた頃から、その試合をよく観ていたという。
彼の一貫した攻撃志向が現代サッカーに合っていると考え、攻守の切り替えや、全員でのボールの動かし方、幅を広く使った攻撃と中央からの崩し方などを勉強したそうで、大分がJ2にいた間も、浦和の試合は欠かさずチェックしていた。大分のシステムを変更する際にも、ペトロヴィッチの方法を参考にしたらしい。
「でも、そこはちゃんと仁義を通して、ミシャにも『見させてもらってます』という話はしている。勝手に盗み取っているわけではないことは彼もわかってくれていると思う」と笑い、今節の対戦を個人的にも楽しみにしている様子を見せた。
J1での2試合を終え、押し込まれることの多い展開が続いたが、その中でも粘り強くビルドアップする姿勢を追求する田坂・大分。ペトロヴィッチの美学の前で、その信念を貫くことができるか。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2013/03/14 18:12