U-23日本代表候補の鈴木武蔵が、30日に行われた金沢との練習試合で実戦復帰した。45分×2本の後半に、カリウとの2トップで出場。ゴールは生まれなかったものの、俊足を生かしたサイド突破や裏への抜け出しなど、鈴木らしいプレーを随所に見せた。
1月のリオ五輪アジア最終予選で五輪出場権獲得に貢献した鈴木は、その大会中に右股関節を傷め、2月末には左大腿四頭筋肉離れとなり、しばらく戦列を離れていた。約4カ月ぶりの実戦に「思ったより怖さはなかったし、体力的にもそこまでキツい感じではなかった」と好感触の様子。「ここからゲームに絡んでいきたい」と静かに意気込んだ。
チームは現在リーグ戦9試合勝利なし。多くのチャンスを作りながらも決定力を欠き、浮上のきっかけをつかみ切れずにいる。鈴木には、その突破口としての期待が懸かる。「失点ゼロで抑えて、チャンスを作れた試合もあるし、形は悪くないと思う。そこに自分がアクセントを加えて、攻撃を活性化できたらと思う」。8月に迫ったリオ五輪を見据え、まずはチームでの活躍を目指す。
(新潟担当 野本桂子)
2016/05/30 20:51