15日のJ2第13節・千葉戦でのリーグ戦復帰が近付いてきた熊本。オフ明けとなった11日午前のトレーニング前には、Jリーグの村井満チェアマンが練習場を訪れ、選手たちを激励した。
「困難な状況の中、人々を励ましてくれてありがとうということ。それからJリーグの全クラブが全面的に支援体制を整えていること。結果の前に、あきらめない気持ちで全力を尽くす姿勢を見せてほしいと伝えました。困難を乗り越えて戦う姿勢を見せることが、心のダメージを受けた人たちの精神的な面を支える上で貢献できると思う」と伝えた村井チェアマン。
ホームゲームが開催できずに生じる資金繰りなど経営上の問題についても、「今後の計画と推移を注視し、状況に応じてどんな形で支援するか精査したい」と述べ、うまかな・よかなスタジアムの状態も視察した上で、「1日でも早くホームスタジアムを使えるよう、行政にも働きかけたい」と、午後には熊本市役所や熊本県庁も訪れる予定。
「チェアマンが来てくれたことで、Jリーグ全体でバックアップしてくれる姿勢が伝わった。選手に対しても不安を解消する意味で来てもらえた意味は大きいと思う」と、アスリートクラブ熊本の池谷友良社長も謝意を述べた。
(熊本担当 井芹貴志)
2016/05/11 14:20