小松塁が今節・讃岐戦で開幕戦の山形戦以来の先発出場を果たしそうだ。昨季18ゴールを挙げた小松は、山形戦後にインフルエンザを発症して第2節の山口戦を欠場。続く第3節の岐阜戦で後半途中から出場したものの、第4節の熊本戦を前にした練習で両足のふくらはぎを肉離れ。本人も初めてというこの負傷で約1カ月もの間、戦列を離脱。前節の清水戦で63分から投入され、6試合ぶりの復帰を果たした。
その清水戦では完全に劣勢だった流れを、精度の高いポストプレーと柱谷幸一監督が絶賛する「ボールを前に運ぶ能力」でチームに引き寄せた。試合には敗れはたものの、絶好機を作り出していた小松。試合後には「自分がイメージしていたプレーと、今日のピッチ上でのプレーにズレはなかった」と話した。26日のオフ明けのトレーニング後には「先週のオフ明けのときより、今日の練習のほうがはるかに良かった」と、コンディションの面でも大きな手ごたえを感じている様子。
チームは開幕戦以来未勝利と苦しい状態にあるが、その開幕戦で決勝ゴールを挙げたのが小松だった。「次は点を取ります!」という力強い言葉が、昨季、J2得点ランク3位に輝いた北九州のエースの本領発揮を予感させる。
(北九州担当 島田徹)
2016/04/27 14:31