山形は7試合を終えて未勝利で現在4連敗中。最下位からの脱出に予想以上に時間がかかっている。
こうした中、チーム内で徐々に存在感を高めているのがドリブラー、3年目の汰木康也だ。練習試合では、3月21日のJAPANサッカーカレッジ戦で豪快なミドルシュートを決め、3月28日の福島U戦ではドリブル突破からのゴールと2アシスト、4月10日の仙台大戦では1アシストと毎試合得点に絡んでいる。
トップの試合でも京都戦、町田戦と2試合続けて途中出場。アルセウと宇佐美宏和の出場停止を受け、14日の紅白戦では[4-4-2]の主力組に入り、もっとも得意とするポジション、左サイドハーフでプレーした。右サイドハーフではやはり技術の高い伊東俊がプレーしており、「サイドハーフに俊と康也が入って落ち着くところが出てきた」(川西翔太)、「最近はボールを握る時間もほとんどなかったので、ちょっと進歩したかなという感じ」(渡辺広大)と、チームにポジティブな影響をもたらしている。
汰木自身、昨シーズンはJリーグ・アンダー22選抜でJ3先発経験はあるが、山形ではJ公式戦の先発は未経験。「このまま調子を保たなきゃという緊張感がありますね」と満面の笑みとはいかなかったが、「自分たちの強みは切り換えの部分だったり、前から追っていくところ。そこは絶対継続してやりながら、4バックになって攻撃に厚みをかけられる強みを出していきたい」と今節の明治安田J2第8節・札幌戦へのイメージを膨らませていた。
(山形担当 佐藤円)
2016/04/15 15:54