C大阪との前回対戦は入れ替え戦も佳境となった14年の第27節。2点リードの場面で村田和哉が投入され、後半のアディショナルタイムにダメ押しとなる3点目を挙げた。
「今日の1点は、忘れられない1点になった」(村田)
と試合後に興奮した様子で語っていたのが印象的だった。村田にとって古巣から初めて奪ったゴールだった。そこから清水の残留に大きく貢献した活躍は「救世主」とも称されるほど。C大阪戦のゴールが村田自身にも勢いをつけた。
村田の清水デビュー戦は奇しくもC大阪戦だった。13年4月10日に加入が発表され、その10日後にいきなりの古巣対決となった。70分から出場し、「正直なところを言えば、違和感があった」と話してはいたが、順調にスタート切っている。
それから3年。アイスタは村田の登場とともにスタジアムが沸くほど、サポーターに愛される選手になった。しかし、そのアイスタで、チームは約1年間サポーターに勝利を見せられていない。
村田にとってC大阪戦は節目、節目にやってくる。
「ここまでホームで勝利なし、ノーゴールで首位セレッソという最高の舞台が整っている。自分のために用意された舞台だと思ってやっていきたい。」
今、サポーターを喜ばせるのは村田しかいない。
(清水担当 田中芳樹)
2016/04/08 21:48