U-23日本代表強化合宿メンバーに選出された鳥栖のDF三丸拡が、6日に行われるナビスコカップ第3節・仙台戦でも左SBで先発の見込みだ。
真岡高→筑波大を経て今季加入した三丸は、これまで年代別代表の経験はなく、今回が初めての代表選出。「(リオ五輪を)そこまで現実的にとらえていなかった部分はあったので、聞いたときは正直びっくりした」という。
直近の公式戦であるJ1・1st第5節柏戦(1△1)を視察した手倉森誠U-23日本代表監督の目にとまった形だが、全国的にはまだまだ無名。まさにサプライズ選出である。しかし、三丸自身は冷静に自分を見つめている。「(選出は)うれしいが、そこまでまだ意識していることはないです。リーグ戦やナビスコカップがあるのでまずはそこに集中したい」と、静岡合宿までの公式戦2試合に集中していた。
鳥栖の厳しい練習にもしっかり適応しているように、運動量は確かなものがある。また、止めて蹴る際はもちろん、走りながらでも精度の落ちない左足からのクロスは大きな魅力。左利きという点も含めて、シンデレラボーイのように一気に階段を駆け上がっていくポテンシャルは持っている。
代表に選出されたことでチームメートからは代表イジりが過熱中。それでも「こういうものだと思って受け止めています(笑)」と笑顔を見せた。合宿までの公式戦2試合で選出に値するだけのプレーを見せたい。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2016/04/06 13:37