冬の定番ニュースの一つが、競り人と仲買人が筒状の袋の中で指を握り合って価格を決める下関のトラフグの“袋競り”。このニュースをテレビで見る度に、競り人がちゃんとそれぞれの仲買人との決定価格を覚えているのか心配になるが、甲府でも自主練習後に似たような姿を見ることができた。
「どうなの、だいぶん上がったの?」
「いやいや、そんなのここ(記者の横)では言えませんよ」
写真は、河田晃兵と新井涼平がこう会話した後の光景で、記者に見えないようにスパイクのかかと部分でヒソヒソ。
「これより上?」
「いやいや」
「じゃぁ、これより下?」
「まぁまぁ、大体そんなとこです」
なんて感じで、契約更改後のプロ野球選手とスポーツ新聞の記者の会話みたいで面白かったが、指を隠すために筒状の袋ではなく、スパイクを使うのがスポーティで斬新。
で、結論は、「サッカー選手として5000万円超えたいよね」ということ。プロ野球巨人では、杉内俊哉投手が年俸5億から4億5000万円ダウンの5000万+出来高で契約更改したニュースが、予定納税できるかどうかを含めて注目されたが、4億5000万ダウンでも5000万円…。河田の指が1や2を示すのではなく、3や4や5を示せるようにJリーグのアジア進出を成功させたい。
(甲府担当 マツオジュン)
2015/12/15 19:47